2026年6月、荻窪の静かな住宅街にひっそりと佇むカウンターレストラン「The Day Restaurant(ザ・デイ・レストラン)」で、夜のコースをいただいてきました。
全7席のカウンターだけの小さなお店で、オーナーシェフがひとりで腕をふるう隠れ家。イタリアン・フレンチをベースに、世界を旅して出会ったさまざまなエッセンスを織り交ぜた創作料理と、スペシャリテである手打ちの生パスタが味わえます。乾杯のスパークリングから始まるコースは、まさに「日常の中の、少しの贅沢」でした。
今回は、この日いただいたお料理を一皿ずつ、写真とともにレポートしていきます。
The Day Restaurantとは?
The Day Restaurantは、2024年9月にオープンした荻窪のカウンターレストランです。JR中央線・東京メトロ丸ノ内線の荻窪駅から徒歩約5分、繁華街から少し離れた住宅街の一角にあり、知る人ぞ知る隠れ家的な一軒として、美食家の間で静かに話題を集めています。
腕をふるうのは、国内外で経験を積んだオーナーシェフ。都内のレストランで修業を重ねたのち、バックパッカーとしてヨーロッパ各地のバルやレストランを食べ歩いてきたという、少し変わった経歴の持ち主です。その旅で吸収した感性が、イタリアンやフレンチの枠にとらわれない自由な創作料理に表れています。
「日常の中に少しの贅沢を」というコンセプトのとおり、決まった品書きはなく、その日仕入れた旬の食材で組み立てる黒板スタイル。スペシャリテは、シェフが毎日手打ちする生パスタです。常時数種類が用意され、旬の食材を使ったソースに、さまざまな形や風味の自家製パスタを合わせてくれます。鴨・鹿・イノシシといったジビエを中心とした肉料理や、その日の鮮魚を使った一皿も評判です。
ワインはグラスのみの提供で、シェフが選ぶ世界各国の銘柄を日替わりで用意。イタリア・フランスだけでなく、アジアや南米まで、その日の料理に寄り添う一杯に出会えるのも、この店ならではの楽しみです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | The Day Restaurant(ザ・デイ・レストラン) |
| ジャンル | イタリアン・フレンチベースの創作料理(イノベーティブ) |
| 住所 | 東京都杉並区天沼3-10-16 プラザ荻窪101 |
| 交通 | JR中央線・東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅より徒歩約5分 |
| オープン | 2024年9月 |
| 席数 | カウンター7席のみ |
| スペシャリテ | シェフ手打ちの生パスタ/ジビエ・鮮魚料理 |
| ワイン | 世界各国のワインを日替わりでグラス提供 |
| 予算 | ディナー 約10,000円/ランチ 約4,000円 |
| 公式サイト | The Day Restaurant 公式サイト |
カウンター7席、大人の隠れ家空間
お店は、木目調のあたたかみのあるカウンターが7席だけ。目の前がそのままキッチンになっていて、シェフが手際よく料理を仕上げていく様子を眺めながら食事を楽しめる、ライブ感たっぷりの空間です。
カウンター越しに、その日のおすすめや食材のこと、パスタの種類についてシェフと会話できるのも、小さなお店ならではの醍醐味。肩肘張らないカジュアルさと、一皿ごとの本格的な味わいが同居した「カジュアルフォーマル」な雰囲気で、デートや記念日はもちろん、ひとりでゆっくり美食に向き合いたい夜にもぴったりです。
席数が限られているので、訪れる際は事前予約がおすすめ。ネット予約のほか、当日は電話での問い合わせにも対応してくれます。
この日いただいたコース料理
それでは、この日いただいたお料理を一品ずつご紹介していきます。
乾杯のスパークリングと自家製パン
コースは、キリッと冷えたスパークリングワインでの乾杯からスタート。細長いフルートグラスの中で立ちのぼる泡を眺めているだけで、これから始まる食事への期待が高まります。
そっと添えられたのは、こんがりと焼き上げられた自家製の丸パン。外はぱりっと、中はふんわりとやわらかく、素朴ながらも料理のソースまで最後までぬぐって楽しみたくなる、そんな名脇役です。

鰹のタリアータ 豆のグリーンソース
最初の一皿は、うっすらと火を入れた鰹のタリアータ。青みがかったグレーの器に、断面の美しい赤身がのせられ、鮮やかな豆のグリーンソースが敷かれています。トップには赤紫のスプラウトやハーブが彩りよくあしらわれ、目にも楽しい前菜です。
表面はさっと香ばしく、中はしっとりレア。赤身のうまみと、豆のソースのやさしい甘み、スプラウトのほろ苦さが重なり合って、初夏らしい爽やかな味わいに仕上がっています。和の食材である鰹を、イタリアンのタリアータに落とし込むセンスに、一皿目からぐっと引き込まれました。

ホワイトアスパラガスと大麦のリゾット からすみ
続いては、旬のホワイトアスパラガスを主役にした一皿。黒いボウルの中に、もっちりとした大麦(押し麦)のリゾットを敷き、その上に瑞々しいホワイトアスパラガスをどんと2本。枝豆の緑が彩りを添えます。
仕上げにたっぷりとふりかけられているのは、オレンジ色のからすみ(ボッタルガ)。ホワイトアスパラガスのほのかな甘みとやわらかな食感に、からすみの塩気と凝縮したうまみが重なり、ひと口ごとに奥行きのある味わいが広がります。大麦のプチプチとした食感も楽しく、素材の妙を感じる一品でした。

お肉のラグー 手打ちタリアテッレ
ここからは、お待ちかねのスペシャリテ・手打ちパスタへ。まずは、ほろほろになるまでじっくり煮込まれたお肉のラグーを合わせた手打ちタリアテッレです。もっちりとした幅広のパスタに、深いコクのある肉のソースがしっかりと絡みます。
仕上げに削られたパルミジャーノのミルキーなコクと、粗挽き黒胡椒のアクセント、そしてところどころに散らされたコーンの甘みが、濃厚なラグーに軽やかなリズムを生み出しています。ジビエを得意とするこの店らしい、食べ応えのある一皿。生パスタならではのつるりとした喉ごしと弾力に、思わず頬がゆるみました。

ゴルゴンゾーラとくるみのクリーム 手打ちパッパルデッレ
2品目のパスタは、うってかわって濃厚なゴルゴンゾーラのクリームソースを絡めた手打ちパッパルデッレ。幅広のパスタに、とろりとしたブルーチーズのクリームがまとわりつき、香ばしく焼いたくるみと、甘みのある果実(洋梨のような)がアクセントに加わります。
ブルーチーズの塩気とコク、くるみの香ばしさ、果実のやさしい甘み——王道の組み合わせながら、手打ちパスタのもちもち感が加わることで、より一層贅沢な味わいに。仕上げに削りかけられた香り高いトッピングが、余韻をぐっと引き上げてくれます。甘みと塩気、香ばしさが幾重にも重なる、コースの締めにふさわしい一皿でした。

全体の感想
主役はやっぱり、シェフ手打ちの生パスタ
この日いちばん印象に残ったのは、やはりスペシャリテの手打ち生パスタ。タリアテッレとパッパルデッレ、2種類の幅広パスタをいただきましたが、どちらももっちりとした弾力とつるりとした喉ごしがあり、乾麺では味わえない生パスタならではの豊かな風味が楽しめました。ソースの個性がまったく違う2皿を続けていただけるのも、パスタ好きにはたまらないポイントです。
旬を映す、自由な創作料理
鰹のタリアータやホワイトアスパラガスのリゾットなど、前菜からは初夏の旬がぎゅっと詰まっていて、季節を五感で味わえるのも魅力でした。和の食材やからすみを取り入れたり、イタリアン・フレンチの枠を軽やかに越えていく自由な発想は、シェフが世界を旅して培った感性ならでは。決まったメニューがなく、その日の食材で組み立てられるからこそ、訪れるたびに新しい出会いがありそうです。
シェフとの距離が近い、ライブ感のある時間
カウンター7席のみという小さな空間だからこそ、目の前で料理が仕上がっていくライブ感や、シェフとの何気ない会話を楽しめるのも、この店の大きな魅力。ワインもグラスで日替わりに提供されるので、料理に合わせて一杯ずつ選んでいく時間もまた格別です。派手さはないけれど、一皿一皿にシェフのこだわりが宿った、大人のための隠れ家でした。
まとめ:荻窪で”少しの贅沢”を味わうならここ
The Day Restaurantは、荻窪の住宅街で、シェフ手打ちの生パスタと旬の創作料理を心ゆくまで楽しめる、大人のためのカウンターレストランでした。
世界を旅したシェフが生み出す自由な一皿と、日替わりで出会える世界各国のワイン。そして、目の前で料理が仕上がっていくライブ感——。「今日はちょっと特別な夜にしたい」と思ったとき、そっと訪れたくなる一軒です。
席数が少ないため、気になった方は早めの予約がおすすめ。次回は、名物のジビエ料理や、また違ったソースの手打ちパスタもいただいてみたいと思います。
アクセス情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | The Day Restaurant(ザ・デイ・レストラン) |
| 住所 | 東京都杉並区天沼3-10-16 プラザ荻窪101 |
| 交通 | JR中央線・東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅より徒歩約5分 |
| 電話 | 03-6826-2899 |
| 営業時間 | 【ディナー】火〜日 17:00〜23:00(L.O.22:30)/【ランチ】木・金・土・日・祝 11:30〜14:30(L.O.13:30) |
| 定休日 | 月曜日(+不定休) |
| 席数 | カウンター7席 |
| 予算 | ディナー 約10,000円/ランチ 約4,000円 |
| 決済 | VISA / Mastercard / Amex / Discover |
| 予約 | ネット予約可(食べログ・TableCheck)/当日は電話にて |
| 公式サイト | The Day Restaurant 公式サイト |
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※ 2026年6月訪問時の情報です。営業時間・定休日・メニュー内容などは変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトまたはお電話でご確認ください。
